里帰り・立会い出産をしてよかったなぁと男目線で思うこと パート4「分娩室では『無』の存在に」

 

パート1「伝える習慣を作っておこう」

パート2「はじまりは突然に!」

パート3「『男は無力、、、』に心折れずに前向いていこう!」

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さて、パート3でいよいよ陣痛が短い間隔になってきました。

 

が、ここからが長かった。。。

破水が起きても慌てないでね!

初産の場合は平均で10時間から12時間、出産までにかかると言われています。

出産するためには子宮口が開いてくれていないといけません。

そうしないと赤ちゃんでてこれないから。

 

妻の場合は、1センチからなかなか開かず、破水した段階でも1センチとかせいぜい3センチとかでした。

 

よく、ドラマとかだと破水して、とーちゃんがオロオロしながらタクシーに飛び乗ってすぐ分娩台にのぼって

 

頑張れ!頑張れ!!!と応援して

 

おぎゃー!

 

みたいなシーンがありますが、そういうのもあるのだとは思いますが、うちの場合は違いました。

 

破水してもそもそも子宮口が開いてないから、出てきようもない。

 

だから慌てる必要もない。助産師さんなんかは落ち着いたもんでした。

 

「うん、だってまだまだだもんね」みたいな。

 

この時午前3時30分。

病院にきたのが18時30分くらいだったので、この時点で9時間。

 

生まれたのが午前11時27分。

子宮口が「完全に開いたね(10センチ目安)」となって、分娩室に入ったのが10時23分。

いわゆる赤ちゃんを本格的に取りあげる「お産」がはじまったのが11時くらい。

 

なのでここからあと8時間ですね。

とーちゃんが会社に行って仕事して定時で帰ってくるくらいです。

 

その間かーちゃん、頑張ってます、意識が朦朧としながら。

想像できます?男性陣のみなさま。

 

よく陣痛の痛みは男性は耐えられないといいますが、陣痛の「痛み」には耐えられたとしてもそれが「長時間」「終わりが見えない中で続く」ということに精神的に耐えられない、というほうがより正確なのではないかな、と個人的には思いました。

 

いや、痛みも相当なものだと思うんですけどね、、、

破水がおこった時を想定してきちんと前準備を!

多分、現実的な話、出産に関することってほとんど、かーちゃん任せの方が多いと思います。

もしかしたら一度も検診に一緒に行ったことがない、行けなかった、という方も少なくないのではないでしょうか。

 

もしそうなら、ぜひ一緒に行ってください。

どんな先生にお世話になっているのか。

(大きいところだと当日誰が取り上げる先生かはわかりませんが、、、)

どんな環境で自分の妻とお腹の子が生まれてくるのか。

 

検診で聞く心音やお腹の画像などはグッときます。

とーちゃんはどうしても親としての自覚が遅いといわれますが、そういったものも少しずつ芽生え始めます。

とはいえ、まったくもってかーちゃんからしたら「おせーよ」というレベルではありますが、少なくとも親として、夫としてどうしていこう、という考えるきっかけになります。

だから行ってね!

 

検診を受けている場所と出産するところが違う、という方も少なくないと思うので、もし、破水がおこった時、どういった段取りで産院・病院まで連れて行くのか、余裕がある段階で話し合っておきましょう。

 

母子手帳はどこにあるのかなどもそうですし、清潔なバスタオルの置いてある場所がわからずオロオロなんていうことのないように、普段から家のどこに何があるのか、確認しておきましょうね。

いよいよ分娩室へ

破水のあと3時間くらいして、だいぶ子宮口が開いてきたから一度分娩室にいって1時間くらい待ったのですが完全に開ききらず、また部屋にもどりました。

 

数十歩の距離なんですが、痛みがあり歩くのもしんどいです。

この段階ではベットで上半身を起こすのだけでも相当時間がかかります。

そばにいて倒れないように気をつけてあげましょう。

 

分娩室から部屋に戻った頃は痛みがピークの頃です。

 

とーちゃん、できること何もないです。

 

さすりさすり→バシンッ!!! のくだりも(パート3参照)

 

バシンッ!!! という勢いではなく

 

 

 

 

 

あ”っ!!!!!!

 

 

 

 

っていう感じです。

 

 

 

「いたいよぉ、、、」っていう声がもれてきます。

 

 

頑張れ、とも言えない。

 

 

だってもう頑張っているんだもん。

 

 

ただそばにいて、触れたり触れなかったり、触れることができなかったり、という時間でした。

 

 

早くこの痛みと時間から解放してあげたい、一心です。

 

 

何か痛みを和らげる薬とかないのかな、とすら思いました。

 

 

心の中で赤ちゃんにも話しかけていました。

かーちゃん、頑張っているからね。

とーちゃんも待っているからね。

 

だからもう少しだよ、って。

 

 

分娩台に移動する、となった時正直ほっとしました。

 

もう少しで解放してあげられるんだ、って。

妻も子供も。

 

同時に、狭い部屋で二人っきりだった状況から少し広く明るい分娩室で、助産師さんたちに囲まれるという状況に安心したところもあるかもしれません。

 

 

しかし、分娩室のイメージって手術室みたいな、無機質で色々な器具がところ狭しと置いてあって、分娩台とライトがバンッ!みたいなイメージだったんですけど、ふっつーのちょっと広めの明るい部屋でした。

 

最近はこういう感じなんですかね?

 

私、普段着のまま、そのまま分娩台のそばでお産を見守っていました。

 

それはもう置物のように。

 

 

てなわけで次回はいよいよ、我が子と対面です。

立会い出産について思っていたこともあわせて書こうと思います。

 

ではまた

べぇ

 

 

里帰り・立ち会い出産をしてよかったなぁと男目線で思うことシリーズ

パート1「伝える習慣を作っておこう」

パート2「はじまりは突然に!」

パート3「『男は無力、、、』に心折れずに前向いていこう!」

パート4「分娩室では『無』の存在に」

パート5「ようやく我が子と対面」

パート6「出産・その後」

パート7「側に居られる贅沢・脱イクメン、子育てをしよう」

番外編「『俺、立ち会うべき!?』と感じている男性は女性が思うよりも多いのかもしれない」

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それではまた

森部高史

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ABOUTこの記事をかいた人

株式会社 Pono Life(ポノライフ)代表取締役 / Kukuna Body主宰。 「人生の節目に出逢うセラピスト」として多くの方の人生の転機に立ち会う。中高一貫校の英語科教員、部活動顧問を経て、アメリカの大学院に進学しアスレティックトレーナー(ATC)に。アメリカの様々な地域の大学でフルタイムスタッフとして勤務し、2012年帰国。【からだはこころのいれものだから】という考えを大切に、身体と心のバランスを大切にするボディーワーク、ロルフィングを中心に日々クライアントが自分軸で生き、自分自身の人生に彩りを添えていく為のお手伝いをしている。オフィスは麻布十番。2015年より一女の父。