一昨日はじめて、母子と離れて夜を過ごしました。
僕がはじめて離れた夜は、妻ははじめて子供と同室で二人で過ごす夜。なかなか色々と大変だったようですが、これから二人で少しずつ成長していけたらいいな、って思っています。
目次
出産後もかーちゃんの身体は色々大変!
今回、妊娠期から出産まで一緒にいて、女性の身体の変化というものを色々と間近で見てきましたが、本当に女性はすごいなー、ということしか言えません。
自分は身体を整える仕事をしていますが、それでもこちらの想像を遥かに上回ることが身体の中で起こっている。
これ、本当にそばにいるとーちゃんの協力が必要不可欠です。
ほんと、ちょっとオイルをつけて、足を触ってあげる、とかでもいいんですよ。
何も完璧である必要はないんです。
とーちゃんも色々してあげたいとは思っているんです
とーちゃんも本当は色々してあげたいと思ってる、ただそれをどうやっていいのかわからないだけ。
男性って見栄っ張りだし、どこか完璧主義だったりするから、「ちゃんとできないといけない」みたいに思いがち。
特に身体を触られなれていない人も多いから、それをどうやって人に触ったらいいかもわからないんです。
だからちょっと臆病になっちゃう。
でもね、ほんとさすってあげる程度でもいいんです。それだけで安心する。
パートナーに触ってもらうってすごいホッとするんですよ。
その中で、もう少し強く触ってほしいとか、優しくなでるように、とかリクエストがあれば伝えてあげたらいいんです。
うん、とーちゃんもお仕事頑張っているし、疲れているよね。
1時間も2時間もやる必要はないんです。ほんと5分でも10分でも。それだけでいいから。
かーちゃん、とーちゃんがお仕事で頑張っている間、ひとりで家にいてまだまだ幼い子供と向き合って結構孤独なんですよ。
言葉では言わないかもしれないけれど、そんな時にパートナーのとーちゃんの手、ってとても安心すると思うんです。
子育て中のかーちゃんもね!
赤ん坊の時期は超えて、元気に走り回るような年ごとになったらなおさらかーちゃん達は気にすることがさらに増えるから、自分のことは二の次になっちゃう。
だから身体もしんどくなるし、身体がしんどくなると心もしんどくなる。
上手に「しんどいからとーちゃん頼む!」って言えるならいいけど、そこは母親の本能なのかもしれない。
「私ががんばって守らないと」ってなっちゃう人も多いみたい。
だからこそ、そばにいるとーちゃんが「大丈夫?ちょっと休んできたら」という体制を作ってあげることが大切。
女性の力強さと忍耐強さ
身体のことを勉強してきて、身体のことを仕事にしている男性の自分だからわかることだと思うんですが、ほんと女性ってすごいことしているですよ!!!
自分が同じことをやれるか、っていわれたら多分耐えられないです。
身ごもった瞬間からホルモンバランスが大きくかわりはじめ、それは身体の神経系に大きな作用を及ぼします。
気分も自分がコントロールできない範囲で変わることも沢山あります。
体温だって一定じゃないです。
気持ちが悪くなることだってあります。
お腹が大きくなりはじめたら、自分の中にリズムの違う鼓動があります。
意思とは無関係に動き回りはじめます。
それを守ろうとしたり、お腹の中の子を第一に考え始めます。
日に日に大きくなるお腹で、身体の重心もかわり、自分の中心がわかりづらくなります。
物理的に前方に荷重が加わるので、それを支えようと腰や背中に負担をかけてしまうことも多いです。
お腹が大きくなったら足元が見えません。だから階段は恐怖です。
床に物が落ちても拾えません、下を向くのも苦しいです。
そんな時間を過ごしたと思ったら、陣痛やお産を通じて(この時間もすごいことが色々起こっています)、また重心が思いっきりかわります。
産後数年たっても自分の中心がわかっていないために苦しい思いをしている人も少なくないです。
お産自体、3000グラム程の子供が産道を通り膣口から出てくるわけです。
よく「鼻からスイカが」なんて表現をされますが、大変なトラブルをさけるために会陰切開をすることも多いですよね。
物理的に「切開」するわけですから、それだけでもオオゴトなんです。
全てをやってあげることはできないかもしれない。
でも一言声をかけてあげること。
「大丈夫」といってもそばで代わりに手を差しのべてあげたり、足や背中、肩や腕を触ってあげてみてください。
どれだけ緊張しているのか、頑張っているのか、その手から伝わってくることも多いと思います。
ちょっとずつ、全国のとーちゃん・かーちゃん相手にお互いの身体をケアする講座なんかもしていけたらな、って思います。
過去記事:「この手を守るために」
まとめ
少しずつお互いに優しい空間がつくれたら、子供にもきっとあったかい空間になるんじゃないかなー
ではまた
べぇ
それではまた
森部高史