里帰り・立会い出産をしてよかったなぁと男目線で思うこと パート1「伝える習慣を作っておこう」

昨晩東京に戻ってきました。

2週頭の東京。品川駅で降りた瞬間に熊本で2週間のうちにすれ違った人の数百倍の人たちとすれ違い、パーソナルスペースの狭さの洗練を浴びました。

予定日の1週間前から里帰りしている妻の元にいき、予定日の1週間あとまでの計2週間仕事をお休みして、妻の元に行っていました。そうしてよかったなー、と思うことを書いていこうと思います。

そうだ、里帰りしている妻の元へ行こう!

予定日の1週間前、そしてその1週間あとの2週間休むことに全く抵抗がなかったか、と言われると「うーん、長いか!?」と思ったことも正直あります。周りからも「なんでそんなに休むんですか?」「よくそんなに休めますね」とも言われました。

結論から言うと本当によかったなー、って思います。

二人だけの時間を堪能できたこと

「子供ができたら二人の時間はないからねー」。そうやって先輩ママのクライアントの皆さんからはアドバイスをいただいていました。

僕たちは二人で似たような仕事をしていることもありますし、自営業者同士だから一緒の時間を過ごしている時間はとても長いと思います。でもそれと一人の男として、女としての時間の積み重ねというのは全くの別物なんですよね。ともすれば同じ空間にいたら、それで「一緒にいる」と思いがち。

だけどその前提になるのは「お互いのことを思いながらその瞬間を共有すること」なんですよね。だから逆に言えば物理的に離れていてもそれは可能なんだけど、隣にいる時も心ここに在らずだったらそこに一緒にいることにはならない

東京にいる時は、どうしても仕事モードに入ってしまっていて、特に妻が里帰りしてからの1ヶ月半は自分の仕事もとても忙しくなっていたのであまり余裕がありませんでした。

だからこそ、「もうお休み!」というモードで熊本に行ったのはよかったなぁ、と思います。
(セミナーやセッションは最初の頃にしていましたけどね)。

やはり、妻とお腹の中の子と離れて過ごす期間というものは、自分の中で緊張材料になっていたのだな、ということが生まれてきてくれてから分かりました。もう熊本に行ってあったその瞬間からの数日間は神経が緩んだのか、ものすごい眠気に襲われていましたしね 笑

「最後の一ヶ月で大きくなるよー」と言われていた妻のお腹。本当に大きくなってた!

命を感じる時間でもありました。日課として、毎朝、見渡す限りの田んぼ道を歩いて、お腹の中の子に話しかけていました。

足のマッサージをしたり、セッションを久しぶりにすることができました。日に日に変わる妻の身体の状態やお腹の中の動きを感じることはいま振り返るとかけがえのない時間だったのだな、ということに気づきます。

ちょっとしたことで、とても元気に動き回るお腹の子。ちょっとしたことで、ピタッと動きが止まるお腹の子。いつ出てくるのかなー、なんてことを思いながら、母の顔になっていく妻の様子をじっくり見ることができたこと。

その時間を積み重ねることができたから、陣痛が始まってからの22時間もより自分の中に大切な礎を築いてくれたのだろうな、って思います。

自分はラッキーでした

長くなってきちゃったので、続きは別エントリーにしようと思いますが、自分はとても恵まれた環境だったな、と思います。

まず、そもそも妻とお腹の子がリラックスしていられる環境があったこと、里帰りを喜んで受け入れてくださる妻の実家の存在がなくてはこういった時間を持つことはできませんでした。それに2週間も旦那が付いてくるわけですから、、、

そして、仕事も自営業なので自分で調節することができます。これもクライアントの皆様が快くスケジュール調整をしていただけたから、こういった時間を持つことができました。ありがとうございます。

普段は一人親方でこじんまりとやっていますが、その空けているオフィスを守ってくれた仲間たちもたくさんいて、僕がいない間もKukunaは笑顔で満たされていたことは本当にありがたいです。

僕たちのような仕事の場合、自分が動いていなければ「収入」にはなりません。だから2週間まるまるオフィスを空ける、ということは収入面でもとても怖いことではあります。オフィスの家賃などランニングコストはかかっているわけですし。だからこそ、この部分の不安感が拭えるようにこれからの活動を考えていかないとって思います。

お金のことを理由に家族の時間を割きたくはないから。

みんながみんな、自分のようにできるわけではないと思います。会社勤めだったらまずムリでしょう。世間のとーちゃんだって、そりゃー一緒にいたいと思います。一緒にいたいに決まっています。

でもこれからの家族のためにお仕事も頑張ってくれています。同時にとーちゃんたちは、かーちゃんたちがそのことも充分分かった上で「もう少し一緒にいたいな」って思っていることに気づいてあげてね。

かーちゃんにとって、とーちゃんはおっきな存在だから。

過去記事:「妊娠・出産でかーちゃんは大変だからとーちゃんガンバ!でもとーちゃんも何かしてあげたいと思っているんだよ!」

伝える、っていうこと

女性はやはり察してほしいもの、なんだと思います。でも、ごめんなさい、男性は言ってもらわないとわからないんです。うん、なかなか言えないというか、「言う」っていう選択肢が出てこないというのもわかります。

だっていろいろ身体の中でおこっているもんね。だからこそ、普段から本当にちょっとしたことを「伝える」っていうことになれておく。

「ありがとう」

「嬉しいな」

「これをやってくれないかな」

「もうちょっと一緒にいたいな」

そんなことでいいと思います。僕も全然察することができていませんでした。妻がこんなにも不安を抱えていたということに。多分、充分すぎるっていうことはないんだと思います。ひとつやったらまたひとつ出てくるし、そういうものだと思うし、それでいいんだと思います。

産まれたら二人の時間はなかなか持てないよ、と言われていたのは本当にそうだな、っておもいます。それは取り上げられてしまうものではなく、また別の楽しみの時間なんだと思います。その別の楽しみをさらに味わい深くするためにも、出産前の二人の時間は大切にできたらいいんじゃないかな、なんて思います。

次回は陣痛から入院、そして出産の時に感じたことを書こうかな。

まとめ

「男って無力だよ」と先輩パパたちに言われていたことをこの先に痛感することになります( ´ ▽ ` )ノ

ではまた

べぇ

里帰り・立ち会い出産をしてよかったなぁと男目線で思うことシリーズ

  • パート1「伝える習慣を作っておこう」
  • パート2「はじまりは突然に!」
  • パート3「『男は無力、、、』に心折れずに前向いていこう!」
  • パート4「分娩室では『無』の存在に」
  • パート5「ようやく我が子と対面」
  • パート6「出産・その後」
  • パート7「側に居られる贅沢・脱イクメン、子育てをしよう」
  • 番外編「『俺、立ち会うべき!?』と感じている男性は女性が思うよりも多いのかもしれない」

それではまた

森部高史

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ABOUTこの記事をかいた人

株式会社 Pono Life(ポノライフ)代表取締役 / Kukuna Body主宰。 「人生の節目に出逢うセラピスト」として多くの方の人生の転機に立ち会う。中高一貫校の英語科教員、部活動顧問を経て、アメリカの大学院に進学しアスレティックトレーナー(ATC)に。アメリカの様々な地域の大学でフルタイムスタッフとして勤務し、2012年帰国。【からだはこころのいれものだから】という考えを大切に、身体と心のバランスを大切にするボディーワーク、ロルフィングを中心に日々クライアントが自分軸で生き、自分自身の人生に彩りを添えていく為のお手伝いをしている。オフィスは麻布十番。2015年より一女の父。