【乳ガンから私を守る】セミナーが終了しました。
このセミナーはKukuna Body代表である私、森部の妻でもあり、こちらでヨガのレッスンやセミナーを行うMikaが自身が現在治療中の乳ガンを発端に、企画したものになります。
そのことがわかってから発信しているものはこちらをご覧ください。
講師は、ご自身も10年サバイバーであり、現在は自由が丘で医療用ウィッグやネイルケアを取り扱うサロン開業し、多くのがん患者のサポートをなさっている高溝さん。
意外としらない乳がんのこと
セミナーではこのような質問からはじまりました。
- 何歳くらいの人がなりやすい?
- 乳がんってどんな病気?
- 乳がんかもしれないと思ったら何科にいく?
- 家族、親戚に乳がんが居ない場合には、自分も大丈夫?
- 検診は何歳くらいから受ければいい?
- 若い人は進行が早い?
良く聞くような話から、改めて考えてみると
「あれ、、、ちょっと待てよ、、、」というように、自分の知識があやふやなものもあり、ネット上などで広まっている話の信憑性や、そういったことを無意識のうちに信じてしまっている自分にも気づくきっかけとなりました。
自分の身は自分で守る
高溝さんにお願いしてよかったな、と思うことは、とてもシビアなお話で、重苦しくもなりうる話にもかかわらず、統計として発表されている数字も含みながらユーモアをまじえて、大切なメッセージを届けてくださるところ。
また、【乳がんは怖がるものではない】ということを明確に届けてくださること。
これはご自身も経験をされて、何百人という現在治療を行っているひとたちとリアルタイムに交流をとり、他の人達には話せないことを高溝さんだからお話できる、という存在でいるからこそのこと。
怖がらずに、治していく、または上手にお付き合いをしていくためには早期発見がキーになってくる。
検診も大切。
だけれど検診は万能ではない。
検診によって、間違った診断や不必要な診断に対する弊害といったこともお話してくださいました。
検診で「異常なし」となっても、それは「異常がないから安心していいですよ」ということではなく、「この方法では問題となるものがわからなかった」という程度のものという認識をもつこと。
より詳しく、知るためには自費で乳腺外来において検診をしっかりとしてもらうこと。
そして何より、日々自分でチェックをして、何か違和感があったときには、待たずに乳腺外来に行くこと。
説明出来なくてもいい、違和感を無視しない
妻も、発見のきっかけは自分で感じた違和感でした。
そして、最初は婦人科に相談にいきました。授乳中は乳がんにならないというような逸話がまことしやかに囁かれています。でも妻は授乳中になりました。個人差や個体差というものはありますから、絶対にこうなる・こうならないということはありません。
授乳しているころから、おっぱいの詰まりからのシコリはあったことからも先生も、悪いものではないと思うけれど一応専門家の先生にみてもらいましょうといって、現在の主治医に出逢いました。
その検査でも、確定的なものは見つからず、先生の経験からもあまり悪いものではないようなきがするけれど、気にしながら過ごすのも嫌だよね、ということで生体検査を行いました。それにより運良く、早期発見することができました。
彼女が抱えているものは、現在は医療・薬の発達により早期発見であれば治せると言われるものでした。しかし彼女が抱えるものは進行が早いタイプだったので、この違和感を放っておいたらどうなっていたのかわかりません。
また、元々は予後も悪いと言われるタイプのものでしたが、現在の医療・薬の発達によりその評価は180度かわり、早期発見であれば「これなら大丈夫」というものにかわりました。
しかしこれも、それもスタートは自分での違和感から。
だからそのために、セルフチェックを毎日行うことが大切になってくる。
そうすれば、「あれ?」という違和感に気づけるから。
講座の中では、乳がんのリスクファクファーについてもお話してくださり、そのリスクを理解しておくことはとても大切。
知っておけば、早めに対処ができるから。
高溝さんの活動を追いかけたものがテレ朝でじきに放送されるそうです。今回のセミナーも撮影が入っていたので放送される時がわかったら、またお知らせしますね。
男性にも知ってほしい、届けたい。
セミナーの最後に、クロージングで少しだけお話をさせていただきました。
Kukuna Bodyの代表として、そして患者である妻をもつ夫として。
今回の参加者は全員女性でした。
闘病をする本人はとても不安です、辛さや怖さもあります。
だから女性がそのリスクや対処、できることなどを知っておくことはとても大切です。
同時に、男性にも知っておいて欲しい乳がんのこと。
家族、パートナー、友人、同僚。。。
その時になってしまったら、わからないことがたくさんあります。
パニックにもなります。
自分が当事者になり驚いたことがあります。
まずはじめに我々の知り合いである女医に、妻が相談をした時に最初にされた質問は
「ご主人はこのことをご存知なの?」
我が家は普段からいろいろな話をするので、全てリアルタイムで共有していました。それでも僕には色々な後悔があります。(それはこちら【妻がガンになりまして3:夫の立場から夫の立場の方に伝えたいこと】)
でも、そもそも、自分がこういった病にかかっていることを伝えられないという方がとても多いという現実。
また、それを聞いた後に、ご主人もパニックになり、怒り出したり、傷つけるような言動をしてしまったり、ということがよくあり、離婚などもよくあるということ。
事情や取り巻く環境は様々ですが、男性が知っておくことで渦中のパートナーの助けになれることがたくさんあります。また男性である自分を守るために知っておくべきことや心構えがあります。
闘病をする人と、それを支える人で感じることや、役割が異なります。
支える側には支える側の覚悟と努力が必要です。しんどいと感じる時も正直あります。
そういったことも知っているのといないのとでは大きく違う。
だから僕は僕の役割として、今後も妻や高溝さんとともに、夫の立場からの発信をしていければと思っています。それはまたこちらのブログや、動画で配信していけたらと思っています。
第2段も計画中です。
ぜひ、大切な方、パートナー、ご家族と来て頂けるような場にしたいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。
高溝さん、ご参加くださったみなさまありがとうございました!
高溝さんのブログはこちら
それではまた
森部高史