筋膜を構造物としてだけで理解しているともったいないと思ってます

株式会社Pono Life/Kukuna Bodyの森部です。

構造としての筋膜

最近はセッション以外でも、身体に関わる専門家の方、心を扱う方、ビジネスを扱う方、子育てを行っている方などなど、広い分野の方々とお会いしていますが本当にみなさん勉強熱心で、でも謙虚で、こちらもしっかりとやるべきことをやっていかないとな、と刺激をいただいています。

そのなかで身体に関わる方とご一緒すると自分はロルフィング®というものをやっているから、「筋膜」について教えて下さい、と言われることが少なくありません。

「勉強させてください」は信用していません

そういう時は、よく言われる一般的な説明をするのですが(身体全体に波及していて、全体を包んでいるというよりはその中に全部ぶらさがっていてね、という所からその人がどのレベルで話をしたいかによって変わっていきます)。

最後には必ず「でも本当にその意味を知りたかったらセッションを受けにきたらいいと思いますよ、身体でわかるようになるし、何より自分自身が楽になって視野も広がりますからね」とお伝えします。

筋膜的な話に「勉強させてください!」と食いついてきた人ほどセッションは受けにくることはまずないですが 笑

 

本当にみなさんよく勉強されていて、これだけのことを良く知っているなぁ、と感心するし、どのように伝えているのかな、と講義にとっても興味があります。

僕よりもずっと上手に伝えていることがたくさんたくさんあると思うから機会をつくって参加したい思っていますのでひょっこり現れた時はどうぞよろしくお願いたします。

僕が思う筋膜については、以前トレーニングジャーナルで「筋膜を知ればわかること」の中で取材していただきそちらに文章を掲載していただきました。

またブックハウス・エイチディ様のご厚意によりPDFをいただいておりますので興味のある方はご覧になってください。

Training_Journal_Interview_fascia

筋膜を最新の、と紹介されることに違和感

僕は身体の世界にはATC(アスレティックトレーナー)から入りました。その流れでロルフィング®に入って行ったので、僕の筋膜の解釈はこの世界からの影響です。

でもその世界が全てではありません。同時に他の世界からの理解が全てであるわけでもありません。

 

ただ、筋膜は「最新の」と言われることが多いですが体の中にはずっと昔からあった存在であり、それに科学が追いついてきたというところがひとつ。

 

また創始者のアイダ・ロルフ博士は1940年代から筋膜を扱うロルフィング®のベースとなる施術を行っており1960年代には養成施設をつくりそのコンセプトを広めていました。

科学的に解明されているもの・されていないもの

もちろん、科学的に解明されていることの理解、すでに広く知れ渡っている解剖学や生理学との関連性も大いにあるからその点をきちんと理解し、伝えられるようであるべきだと思います。

 

筋膜的構造が整うことで変化する力の伝達はバイオメカニクスにも大きな影響を及ぼしますから、瘢痕組織が身体に及ぼす影響も大きなものです。

 

それは怪我のリスクや回復にもつながってきますし、パフォーマンスにも直結してきます。これは何もスポーツ選手のように体を動かす人に限ったことではなく、全ての人にとって大切なことです。

 

ただ、個人的には筋膜を構造物としてだけ捉えているととてももったいないと思っています。

科学的に解明されている分野はとてもとても大切なものです。

そういったことを多大なる研究のもと世の中に提示してくださっている方々には感謝しかありません。

同時に科学的には(まだ)解明できない分野ということもあります。

感情とのつながり

ボディーワークの世界では、筋膜には感情や記憶が溜まる、といわれており、体が整って行く過程で感情の解放が起こるということは、当たり前のこととして捉えられています。トラウマに関しても色々と習います。

 

その解放がおこるとき、それは何も取り乱すわけではなく、長らく忘れていた昔のことが頭をよぎったり、時には頬を伝う涙として現れることもあります。

また体の反応や動きとして現れることもあります。未完了のものを終わらせていくプロセスという感じでしょうか。

 

それらもその人にとってとても大切なプロセスになります。

東洋医学からもいわれる内臓と感情との繋がり

こういう感情とのつながりの話になると、途端に嫌悪感を示す人もすくなくありません。「え?大丈夫?何か宗教っぽいんですけど」みたいに。(実際に僕もいわれたことがあります)

 

でもですね、東洋医学ではずーっと各臓器が様々な感情を担当している、といわれています(肝臓は怒りであったり、心配が尽きない人は胃がやられるとか)。

そして代謝は神経系と内分泌系によりコントロールされおり内分泌系から分泌されるホルモンは臓器が正常に機能するためには欠かせないものです。内臓から生成されるホルモンもあります。

人間の身体はひとつのシステムなので、相互に作用しあいます。

内臓に負担がかかっていたり、神経的な高ぶり(不安定性)があればホルモン生成にも大きな影響を及ぼし、指令を出す脳も体を動かしていくための出力を上げなければならないケースも出てくるでしょう。

そうすることにより神経的な疲労はもとより、筋肉的な疲労というものもみられると思います。

こんな風に考えてみると、感情面を捉えてみるということも面白くありませんか?

 

最近はフィットネスやスポーツの世界でも呼吸や神経系のことがとても取り上げられるようになってきました。

でも呼吸や神経系の働きって意識しているときだけにおこっているわけではないのだから、日常生活の中での言動や思考に気をつけることにはものすごく大きな意味があると思いませんか?

特定のエクササイズや手法を懸命に「行うこと」を目的とするのではなく、それを使ってどういった状態に持っていくかをいかに意識できるか、が大切なのだと思います。

 

しかしこれもまたバランスで、ここのことばかりを言っていてもダメなんですけどね。ここ数年で、こういった分野への理解は二極化していくのではないかな、と感じています。

こんにちは、麻布十番で【身体を入り口に心とのバランスを整える】ボディーワークを提供しているべぇです。「ロルフィング®って筋膜リリースですか?」と聞かれることがよくあります。「リリースと言われることが起こるもちろんあるけど、それが目的ではないです」そう答えると「?」という顔をされることが多いです。 でも実際、、あくまでも対象のひとつでしかないんですよね、ロルフィングの場合。目的の違い筋膜リリースという言葉が日本でよく聞かれるようになったのって、おそらくフィットネス業界からなのかな、という印象...

ただ、昔から日本語には「腹をたてる」「腹を割って話す」「腑に落ちる」「腹黒い」など、感情と自分自身の行動と臓器を関連付けた慣用句がたくさんある、ということは古来から何かしらの関連性を見出していたのではないかな、と僕は思っています。

ロルフィング10シリーズを受けてくださっている方の変化

10シリーズを受けてくださっている方で、わかりやすいのは姿勢の変化です。

いわゆる「猫背」「反り腰」「常に力んでいる状態』だったのが改善されたり、と。その結果として抱えていた症状など(腰痛・肩こり・膝痛など)が改善されるというケースが多いです。

 

ロルフィングではよく「重力との調和」という表現がよく使われます。

重力と争い「支えよう」とする努力が少なくて済むのならそのほうが身体にとっては楽ですよね。

 

すると負担は少なくなりますし、不具合を感じているところも痛みや不快感は減ることもあるでしょう。そういったもののストレスは思っている以上に大きなこと。

 

その辺りの変化を如実に感じるからこそ、「お客様の感想」でいただいている文章には身体のことを思って受けに来ていたのに、それも変化して結果的に自分や周りに優しくなる、という気持ちやマインドの変化に触れる方が多いのだと思います。

 

単発でのセッションも行っており、単発でも変化は生まれるし感じていただけるものは多いと思いますが、そもそも単発と10シリーズでは目的が違います。

 

そのあたりについて僕が思うところはこちらに書いてあります。

こんにちは、麻布十番で【身体を入り口に心とのバランスを整える】ボディーワークを提供している森部です。筋膜とロルフィングの存在最近、雑誌などで「筋膜」という言葉が取り合げられ、かなり一般的に知られるようになってきた「筋膜」の存在。 その本当のところはまだまだこれから解明されていくことが多い分野ではありますが、「筋膜」に対してアプローチをする、ということから「ロルフィング」という言葉も少しずつですが認知されてきました。 僕のブログにも「ロルフィング」や「筋膜」という言葉で辿り着いたり、実...

 

物事に対する見方というものはたくさんあります。どれか一つだけが正解、ということはないと思います。

 

同時に、ロルフィングという筋膜に長らく着目してきたボディーワークを行うものとしては、構造物としてだけ筋膜をとらえられていると、その魅力が全ては伝わりきらないと思っているのでぜひ10シリーズを経て、すでに10シリーズを受けたことがある方が仰っていることはどういうことなのか、を体感をし、自分の言葉で表してみてほしいな、と思っています。

 

何にせよ、学術的なことも、体感的なことも一緒にいて気持ち良い人たちとお互い学びあい、高め合っていきたいな、と思っています。

 

そのような場所を提供できるようにKukuna Bodyは頑張っていこうと思いますので今後とも宜しくお願いいたします!

それではまた

森部高史

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ABOUTこの記事をかいた人

株式会社 Pono Life(ポノライフ)代表取締役 / Kukuna Body主宰。 「人生の節目に出逢うセラピスト」として多くの方の人生の転機に立ち会う。中高一貫校の英語科教員、部活動顧問を経て、アメリカの大学院に進学しアスレティックトレーナー(ATC)に。アメリカの様々な地域の大学でフルタイムスタッフとして勤務し、2012年帰国。【からだはこころのいれものだから】という考えを大切に、身体と心のバランスを大切にするボディーワーク、ロルフィングを中心に日々クライアントが自分軸で生き、自分自身の人生に彩りを添えていく為のお手伝いをしている。オフィスは麻布十番。2015年より一女の父。