こんにちは、麻布十番で【身体を入り口に心とのバランスを整える】ボディーワークを提供しているべぇです。
筋膜についてお問い合わせをいただくことも多いので、それに関する書籍をまとめてみました。
目次
- 1 【人の生きた筋膜の構造~内視鏡検査を通して示される細胞外マトリックスと細胞~】
- 1.1 Architecture of Human Living Fascia: The Extracellular Matrix and Cells Revealed Through Endoscopy
- 1.2 Functional Atlas of the Human Fascial System, 1e
- 1.3 アナトミー・トレイン 第3版【Web動画付き】―徒手運動療法のための筋筋膜経線
- 1.4 Anatomy Trains: Myofascial Meridians for Manual and Movement Therapists, 3e
- 1.5 人体の張力ネットワーク 膜・筋膜―最新知見と治療アプローチ
- 1.6 エンドレス・ウェブ―身体の動きをつくり出す筋膜の構造とつながり
- 2 英語
- 3 各種お問合わせはこちらから
【人の生きた筋膜の構造~内視鏡検査を通して示される細胞外マトリックスと細胞~】
Architecture of Human Living Fascia: The Extracellular Matrix and Cells Revealed Through Endoscopy
2015年に行われた、4回目となるFascia Research Congressでも話題となっていた1冊。
英語版ですが、同封されているDVDには「生きた」筋膜の映像が盛りだくさんです。
また、割り当てられているパスワードを用いればオンラインでも同様の映像が見ることができます。
テクノロジーの進歩と、携わる方々のご尽力に感謝の1冊。
Functional Atlas of the Human Fascial System, 1e
こちらも英語版ですが、海外のアマゾンでも星5つの高評価を得ている本。
前述のArchitecture of human living fasciaと並べて、筋膜のことを知りたいなら有無を言わさず、「買い」の1冊です。
英語ですが、写真も非常に多いので、身体の繋がりがよく見て取れると思います。
アナトミー・トレイン 第3版【Web動画付き】―徒手運動療法のための筋筋膜経線
筋膜・Fasciaという言葉を広く一般に示したのはこの1冊ではないでしょうか。
Thomas Myers氏によるアナトミー・トレイン。
【英語版】
Anatomy Trains: Myofascial Meridians for Manual and Movement Therapists, 3e
言わずと知れた「筋膜」という概念をわかりやすく、一般に広く知らしめた一冊ですね。
著者のThomas Myers は2013年、2015年に来日しセミナーを行った際にもアシスタントを務めさせていただきました。(その時のエントリーはこちら)
本当に機知に富み、その叡智と経験を惜しげもなく出してくれる人です。
表現の方法が本当に素晴らしいです。
掲載されている写真を見るだけでも勉強になります。
人体の張力ネットワーク 膜・筋膜―最新知見と治療アプローチ
【英語版はこちら】
英語版は2012年に出ているのですが、最近訳本がでたのでかなりこれを手にしている方も多いのではないでしょうか。
ロルファー™であり、医療界での研究にも従事するDr.Robert Schleip、そして医師であり、ロルファーでもあるDr. Thomas Findley, オステオパシー医師のDr. Leon Chaitow, そして運動力学・生理学・解剖学など長年教鞭をとるDr. Peter Huijingの共著。
筋膜のリサーチや、全体像を細かいところから広くその機能などを知るのにおすすめの一冊です。
エンドレス・ウェブ―身体の動きをつくり出す筋膜の構造とつながり
【英語版はこちらから】
こちらはかなり古い本になりますが(英語版の出版は1996年)、まだまだ学ぶことが多い一冊です。
前述の2冊に比べるとかなり薄いので、身体のつながりのコンセプトを知るには良いのではないでしょうか。
「薄い」といってもその内容はとても濃いです。
英語
こちらはまだ訳本はでていませんが、ご紹介。
Fascia in Sport and Movement
今回ご紹介している本の中で一番新しい(2015年)もの。
前述のDr. Robert Shleipを中心に、多くの方がチャプターを担当し、「動き」に着目をしている一冊です。
とても読みやすく、内容も充実しているので、英語の勉強がてらいかがでしょうか。
The Fasciae: Anatomy, Dysfunction and Treatment
こちらも比較的古めの本にはなりますが(2006年)、前述の Tensional Network of the Human Body /「人体の張力ネットワーク 膜・筋膜」が出る前に筋膜の存在や概念について述べられた一冊。
ロルフィング®の勉強を始めた時から、何度も見直している本でもあります。
おすすめの解剖学関連アプリはこちら
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過去記事
以上、専門書のご紹介でしたが、ATCとしてアメリカのスポーツ現場で長く活動をし、その後ロルファーとしてセッションを行っている観点からおもう「筋膜の面白さ」について書いた過去記事はこちらです。
「ロルフィングって筋膜リリースですよね?」と聞かれることがあるのですが、ロルフィングの目的は筋膜をリリースすること、ではありません。筋膜はあくまでもアプローチする対象のひとつ。
一番の目的はその方が生き生きと人生を送っていくことのできるお手伝いだと思っています。
まとめ
「最新の」と紹介されることの多い筋膜。
その内容がようやく最近の研究などにより明らかになってきましたが、まだまだこれからの分野です。
その存在は昔から体内にあり、その存在に50年以上前に着目しロルフィングの礎をつくったDr.Ida Rolfのおかげで、また、その流れを汲み、引き継いでいってくれた先人たちの存在があるからこそのいま、僕はこうやってロルファーとしての活動を行えています。
それを大切に、自分も次の世代にバトンを渡していけるようにしていきたいな、と思います。
何か参考になることがあれば幸いです
ではまた
べぇ
それではまた
森部高史