身体は一瞬で変わります。でもね。。。

ラクロス22歳以下男子代表関西遠征で感じた事から

遠征から帰って来てすぐに、Facebookの個人ページにつらつらと、トレーナーとしての視点的なものをかいていて、その時に感じた事を「またまとめてブログで書きます」なんて宣言した割にまだ進んでいなくていまになりました。すいません。

アスレチックトレーナーとしての活動からの事を書いていますが、それは他のお仕事をされている方にも、またロルフィング®を受けてくれている/受けようかなと思っている、もしくは身体の事で色々と困っている人にも何かのヒントになるとおもいます

選手達に伝えている事

活動が始まってから選手達には

「考える習慣を身につけ、行動に移そう」

とそう伝えています

それは言葉で直接伝える時もあれば、全員で身体を動かしているとき、すなわちウォーミングアップやクールダウンの時に「身体を感じてみる」という事で行っています

考える切っ掛けを作る為に、毎回の招集で練習前に30分から60分の時間を貰ってセミナーをしてきています

それは身体の使い方の話の時もあれば、思考や考え方などに及ぶ事もあります

なぜ切っ掛けが必要か

いきなり「考えろ!」と言われても今まで考えた事がないものを考える、っていうことは無理な注文なんですよね

だからヒントを落として行って、「じゃあ今日のこの中から何かを感じてみよう」とする

そうすると、選手達は意識しはじめてくれる

もちろん常にずっと続くか、というとそうじゃない。そこには大きな個人差があります

その個人差は僕は、その個々人がどれだけ「リアリティ」を感じているか、だと思っていますがその辺についてはまた別の機会に。。。

何にせよ今まではゼロだったからそれでも大きな進歩だし、勘の良い子はしっかりと何かを残して行ってくれる

続ける事の意味、でもその前に

ただ、困ってしまうというか、よくあるのは「その時だけやってあとはもうすっかり、きれいさっぱり忘れちゃう」というケース

もちろん効果や成果というのは人それぞれ違います

ただそこで大事になるのは「なぜ長続きしないのか」という事のように思います

それが、最初から聞く気がない、身体を感じるつもりがないの場合

そういったケースは「なぜそれを必要としているのか」という落とし込みが足りていない、もしくはきちんとその意義を選手に取って+になるようにもっていけていない、という事のように思います

「続けて行く事で成果が上げられるんだよ」という事を伝える為に、短い何か一発で「ほら!かわったでしょ!」というパフォーマンス的な物が必要な時も色々なケースであると思います

いわゆる「掴みはオッケー」

自分がU22で最初に行った事は座学を行った上で、ウォーミングアップとクールダウンの意義を唱えてそれがどうして自分にとって、チームにとって+になるのかを話した後にウォーミングアップに連れて行きました

その上で特に目新しい事はしないで、普段皆がチームでやっているであろうドリルをいれてのアップ

ただ違うのは、何を意識するか、というのを絶えず声かけをする、というもの

そうする事で身体は練習でどう動くか、を感じてもらいました

その日の選手からのリアクションは

「大して違う事やっていないのに、こんなに練習中に動けるなんて、、、」でした

そしてクールダウンでは、左右差を感じるようなものをひとつ ぽんっ とやらせてみました

すると「おー、全然違うー」の声

「それだけ縮まってたらプレーにも影響でてくるよね、だから身体を正しく暖める/クールダウンする、というのは必要な事なんだよ」

そうする事で、「あ、これはやっておいた方がいいことなんだ」という事を知識ではなくて身体に訴える事が出来たのだとおもいます

身体を動かしているのは、、、誰?

タイトルにも書きましたが、身体は一瞬で変わるんです

脳の回路をちょっと変えてあげるだけで、身体の使い方って大きく変わる

「脳の」って書きました

そう、身体を動かしているのって筋肉じゃないんです

筋肉に「こう動きなさい」って指令を出している「脳」が親玉

だから「考えて動かす」ってとっても大事なんです

そうする事で脳から筋肉へ指令を出す回路が色々と繋がっていくから、今までに出来なかった事や今までは無駄に力を入れていた事がスムーズに行えるようになっていくわけです

身体は一瞬で変わる、でもね、、、の意味

だからちょっと考えて動かすだけで、身体って言うのは本当に がらっと 変わるんです

それはロルフィング®のセッションを受けてくれたり、ムーブメントをやってみたり、または自分が指導するクールダウンを受けてくれた選手達は分かっていると思います

ではなんで、身体って元に戻ってしまうのか

それは一瞬で変わる、けれど「定着」させるには時間がかかるから

定着させる為に必要な事

定着させるには、反復が必要になってきます

つまり、「習慣」ということ

「なんだ、結局『努力』しないといけないのね」

うん、そうかもしれない

でもそうじゃないかもしれない

最初のうちは「意識する」ってとっても大変な事だと思います

意識しても「出来ない」し、意識する事を「忘れていた」自分に腹がたったりすることもありますよね

ちょっと昔を思い出してみましょう

話がかわりますけど、皆さんは自転車にのりますか?

今自転車に乗る時って、右足をペダルにかけて、左手はハンドルのここを握って、、、とかって考えませんよね?

でも自転車に乗る練習をしている頃はどうでしょう?相当色々と考えていましたよね

他にも、新しい場所に向かう時はどうでしょう?地図を何度も見返してここでもない、そこでもない、、、そんな経験ありませんか

でもそれが何度も通って馴染みの場所になれば、道順を気にする事もなければ、その途中にあるお店にまで目がいく余裕や、もしかしたら電車のスケジュールすらなんとなくわかってきたりする

習慣ってそういうことなんです

身体も一緒

身体もそれは一緒で、最初のうちは意識する時間って必要になってきます

もちろん、一度身体に情報として入って来ると、それは無意識下には何かしら影響を与えているものです

ただ、そこは自覚出来ている方が、色々とはかどるし、何より自分が変化を感じられたらたのしいですよね!

「情報」として頭に入って来たものが「体感」として身体に入って行く

その「刺激」が「変化」をもたらし、「意識」する事で「習慣」になる

その「継続」が「定着」を生み出していくのだとおもいます

これってどんな事でも一緒ですよね!

「これだけやれば!」「ほんの10分で!」って、、、

長々と書いてきましたが、きっとどんな事でもそうだと思うのですが「これだけやればいい」というのって凄くバランスが悪いな、って思うのです

勿論、何か一つの事に没頭するという事を否定している訳ではないです

その時間を持つ事で、気づく事ってすごくかけがえのない物だし、大切な物だと思います

ただ、こと「気付き」という点では、切っ掛けは何でもいいわけで、色々な事を試してその気づきの機会を増やしてあげる事ってとても大事だと思います

その中で、見つけたものや気づいた物を深めて行くとして行った方が「その人にとって」自分で気づけた大事な事っていうものが見つかるから

ほんの10分で、というのも一緒

毎日10分というのであれば、身体が変わってその変化が「定着する」っていうのはあり得ると思います

ただ、たった1回でっていうのは身体は変わるけど「定着」はしないわけです

まとめ

やっぱり大事な事って、「楽しめるか」どうか、だと思うんです

誰かにやらされている感があることって、続かないし、何よりリアリティがないから気も入らない

それよりも「自分で選んで」やって来た事っていうのは、続くと思うんです

そうすると習慣になり定着していく

それはチームでの練習や、ウォーミングアップやクールダウンも一緒

代表練習の時に僕がいる時にだけやらされていても、その時はどうにか身体を休めて整える事は出来ても、普段からチームの中で行えていればもっともっと色々な相乗効果が生まれる

ロルフィング®に来る事も一緒

勿論ロルフィング®ってとても良い物だと思うし、楽しいから、僕はこれを仕事にしているし、困っている人や助けが必要な人の一助になってまたその人が身体の呪縛から解放されて笑顔になってくれたら、、、とおもって仕事をしています

自分のパフォーマンスをもっとあげたい、という人にとってもロルフィング®とアスレチックトレーナーとしてのバックグラウンドがある自分は助けになれると信じています

でもどれもこれも「自分がやりたい」と思うか、だと思うんです

「わからない」って魔法の言葉

なぜならそこで考える/感じる事をやめてしまうから

「私は身体に対して鈍いから」

そんな風に仰る方もいらっしゃいますが、そうではなくて、もうちょっとだけ興味を持ってください

はじめは小さな小さな一歩から

その積み重ねが、きっと遠くに連れて行ってくれると思います

自分にお手伝いが出来る事があれば、連絡をください

ありがとうございました

思ったよりもずっと長い文章になってしまいました

最後までよんで頂いてありがとうございました!

今後ともブログやホームページ、メルマガ、そしてFacebookページでも色々とあげて行くのでよろしくお願いします!

それではまた

森部高史

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ABOUTこの記事をかいた人

株式会社 Pono Life(ポノライフ)代表取締役 / Kukuna Body主宰。 「人生の節目に出逢うセラピスト」として多くの方の人生の転機に立ち会う。中高一貫校の英語科教員、部活動顧問を経て、アメリカの大学院に進学しアスレティックトレーナー(ATC)に。アメリカの様々な地域の大学でフルタイムスタッフとして勤務し、2012年帰国。【からだはこころのいれものだから】という考えを大切に、身体と心のバランスを大切にするボディーワーク、ロルフィングを中心に日々クライアントが自分軸で生き、自分自身の人生に彩りを添えていく為のお手伝いをしている。オフィスは麻布十番。2015年より一女の父。