治療家をつなぐネットワーク、コネクティブ主催のセミナーのために大阪に来ています。
主宰の杉山さん(すぎやん)は、3年前に行ったセミナーに来ていただいてからの繋がり。その時のセミナーで衝撃を受けた、と常に伝え続けてくれていた彼はいつの間にか色々な場を駆けまわり、多くの人を繋げ、影響を与えていく一人となっていました。
そんな彼からオファーを受けた今回のセミナー。とっても楽しみにしていました。
日本に帰ってきてから多くのセミナーを様々な方を対象に行ってきましたが、治療や医療に携わる方々はその責任感と優しさ、そして真面目さから時に自分自身を苦しめてしまうことがある、そう感じていました。
主宰のすぎやんが言ってくれているように「何を学ぶか、ではなく誰から学ぶか」
そのことを大切にしてくれているすぎやんが声をかけてくれた、ということは僕だから伝えられることを、そのままに伝えていくということ。
治療家の世界で求められていることや、当たり前とされている事はあると思います。
それはそれで大切にしてもらいながら、僕は僕の世界を伝えていく、そしてそれが一般の人に受け入れられセッションを受けに来てくださっている方々がたくさんいる、ということは何か共通することがある、そのことを感じてもらいたかったから。
ボディーワークの得意とする所は、木を見ず森を見ること。
あまりに細部にこだわりすぎるのではなく、まずはその全体像をとらえること。
それは細部を無視していいということではありません。
細部を見ることが充分にできる治療家の皆さんだからこそ、全体像をとらえること。
そこでいう全体像とは、単関節から複数の関節、下半身から上半身、右半身から左半身、そして全身へという身体そのものをさすこともあります。
また僕だから伝えられることは、身体だけにとどまらないこと。
その人がおかれている環境や状況、社会に対する接し方。
そういったことも含めて、僕達の身体は機能しています。
みんなどこか気づいている、けれどそれを言語化して伝えられる人はあまりいない。
だから僕は技術や知識も大切にしながら、どのように自分が関わっていくか、自分がどのようにその仕事や自分の人生に向き合っているかということもセミナーの中では伝えていきます。
技術や知識は大切なものではありますが、それだけでは何も生まれない、変わらない。
何かを生み出す、変えていくには自分自身の捉え方を変えていくことが教科書から学ぶことよりもずっと大切だと思うから。
プロや専門家として技術や知識の研鑽を日々行っていくことは大切なことで、それは当たり前のこと。
しかしそれは、「足りない、できない」という焦りから生まれているこうどうであれば、意味をなしません。そうではなくて「知りたい、やってみたい」と思う好奇心からの行動かどうかがとても大切。
なぜなら、もう充分な知識や技術は自分の中にあるはずだから。
そして自分の中にある「したい」の気持ちから行動している姿から患者さんやクライアントさんが感じ取る物の大きさは計り知れないものなのです。
今回の時間が少しでもご参加いただいた皆さんの、今まで行っている治療や活動にさらなる深みを増してくれたら、と思います。
来年の3月には合宿形式でのセミナーとなるようですよ!楽しみ!
懇親会も楽しかった!セミナーで出来ない話ができるから懇親会って大切。
ではまた
べぇ
それではまた
森部高史