この週末は福岡に拠点をおくImprove株式会社の合原さんにお声掛け頂き、福岡でセミナーを行ってきました。
お伝えしたかったメッセージは
「細かいところにとらわれすぎてしまっていまい大きな枠をおざなりにしていないか。外に答えを求める前に、自分の中にあるもの、そしてクライアントの中にすでにあるものをまず活用していきませんか」ということ。
今の世の中、本当に素晴らしいメソッドや方法論が確立されていてそのどれもが魅力的なものです。
多くの経験と知識をお持ちの方が集大成としてまとめあげたものの恩恵をうけられることは本当にありがたいことです。
しかし時に私たちトレーナー・インストラクター・セラピストのように体をあつかうひとたちは、クライアントの身体を導くために学んだそれらの手技手法であるのに、その手技手法を使うためにクライアントの身体を身始めてしまう、ということがあります。
すると、いつの間にか自分たちで問題を作り出して、その問題を修正しようとするというサイクルにはいってしまうことが多くあります。
「これはこうあるべき」
「こうするべき」
ではなく
「いまあるものをそのままにうけとる」
そんなお話をさせていただきました。
セミナーを終えて、皆さんからいただいたお言葉は
「多くの気づきを得られました」
「救われたような気がしました」
というもの。
それなりの経験を重ね、歳を重ねてきた自分だから伝えられること。
それは、「皆さんしっかりやれているんですよ」ということ。
2日目は「呼吸といえば」の大貫さん(ぬっきー)。
伝えている内容は僕はマクロの視点、ぬっきーはミクロの視点、だけど本質的に伝えていることは一緒にということ。
どちらが良い、ではなく、どちらも大事。
また、主催の合原さん、そして大貫さんと共通の考え方は
「もっとしっかりとお金を稼ぐことを意識して活動していかないとトレーナー・インストラクター業界の発展はない」ということ。
トレーナー・インストラクター、そしてセラピスト業界ではお金の話をすることがどこかタブーとされているところがあります。
しかし、専門的な技術や知識を研鑽していくためにもお金は必要です。そしてお金を稼げるということは、世間に必要とされているということの証明でもあります。
お金を稼ぐことだけを目的にすることは違います。
しかし、事業を存続できなければ一番困るのはクライアントの皆さんです。
だからプロである以上、継続して事業をおこなっていくことは私たちの責任です。
だからしっかりとお金に向き合い、社会に必要とされていることを提供できる人を増やしていきたいと思っています。
そういうことを声を上げてくれる仲間とともにこの場をつくり、いろいろな角度からつたえられたことは本当に良かったです。
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初日の後に行われたディスカッションや懇親会もとても良い時間でした。
以下は合原さんのフェイスブックへの投稿から。
今週末は2日間IMPROVE Seminarを開催。
土曜はべえさん。評価って大切。
でもそこには落とし穴がある場合が多く存在する。問題を探すつもりが、実はこちら側が問題を作り出していることがある。ということは、自分が作った問題を解決しているだけになる可能性が高い。もう少し脳の特徴を理解してマクロな視点から身体をみていくことに戻ってみるのもいいだろう。日曜はぬっきーさん。
呼吸といえばぬっきーさん!といっていいのではないか。呼吸で何が出来るのか?
実は多くのことができる可能性が高い。普段の仕事の中にいつ、どのように、どうやってを提案していただきました。3年前からお呼びするたびアップデートされつつ、シンプルになってます。2人の作り出す空間は、参加者の方々が一体となり学ぶ上でとても心地よい環境でした。
また、2人のご希望であったディスカッションの時間は一方通行になりがちなセミナーに違う空気を入れました。アメリカ時代と今の自分、講師自身の不安や心配、勉強方法、お金、今後の業界、参加者からの多くの質問などなど多岐にわたり、技術や知識の枠を飛び出して展開された真剣なトークは、参加者の方の表情や目を見て安心しました。
また次の世代である学生にも外へ出て学んでもらうために選抜して参加してもらいました。講師、参加者からたくさんの刺激を得たことでしょう。
学び終えたときが、落ちていくとき。
一生勉強なんすよねー。ということで、次回は6/18にIMPROVE Seminarを開催します。講師はDAHの友岡氏。
明日、申し込みスタートです!
主催していただいた合原さん、ご参加いただいたみなさんありがとうございました!
それではまた
森部高史